千日紅(せんにちこう)は春播き一年草で、7月から9月にかけて咲き、乾燥させても色が褪せないのでドライフラワーにも利用されます。 これが 「千日紅」 と書く由来です。
[ 2009/7/12 撮影 ]
百日紅(さるすべり)はミソハギ科の落葉中高木で、比較的長い間紅色の花が咲いていることから「百日紅」の字が当てられています。
百日草(ひゃくにちそう)も開花期間が長いことから名付けられました。 キク科の不耐寒性一年草で、ジニアとも呼ばれています。
ところで、「花無十日紅」 という言葉があります。
・花が紅く咲いているのは、せいぜい10日くらい
・人気というものは本当にはかないものだ、権力の虚しさ
を意味します。
「花に十日の紅なし」と、細川元首相が熊本県知事時代に三選不出馬の心境を語ったと言われています。
また、落語や講談では 「花に十日の盛りなく、人に百歳の齢あるは稀なり、生まれて死するは世の習い」 などと、よく出てきます。
(桜の)花は十日で散り、生きとし生けるものには定められた寿命というものがある、それに逆らおうとしても無駄であると・・・。
ハボタン(葉牡丹)は1年草と思われますが、実はアブラナ科の多年草。
花が終わったあとに花茎を切り取って多年草として育てれば樹木のような枝を出し、それぞれの枝の先端にハボタンがついた姿(踊りハボタン)となります。
下の写真は2003年の年末に正月の生け花用に購入した数本のハボタン(茎の長い切花のハボタン)をもとに育てたものです。
花瓶に生けたものを正月明け(1月末頃)に取り出すと発根していたので、これを庭に定植しました。 その後、適宜挿し芽などで繁殖を繰り返して今日に至っています。 実生でも容易に育てられますので、それ以来ハボタンを購入したことはありません。
また、次の3枚の写真は数年前に挿し芽をしたものの 2年前、1年前、現在の様子ですが、少し株が弱ってきています。