« 外壁の藻を洗車ブラシできれいに | メイン | 外壁の藻を洗車ブラシできれいに(2) »

2018年5月16日 (水)

アプローチタイルの盛り上がりの原因について(私見まとめ)

道路 ~ 門扉 ~ 玄関へと続くアプローチ中央のタイルに数年前から盛り上がりが発生した件、先日(5/14)改修に向けての最終確認を業者とともに実施、来月にも改修することとなりました。

しかし、業者は最後まで原因不明との立場で、当方から提出したタイルなどの膨張による盛り上がり計算式に対する見解も聞くことができませんでした。

ここに私見をまとめて一区切りを付けたいと思います。

1.アプローチのほぼ中央部分にタイルの盛り上がり発生(緑の人工芝の部分)

Img_7004

Tile2

2.考えられる原因

(1)施工時の残留応力
(2)施工後のタイル、目地材の温度による膨張
(3)施工後のタイル、目地材の湿度(水分)による膨張

 アプローチの両端は門扉を支える門柱・ブロック塀と玄関ポーチの階段であり、ここでタイルの水平方向の変位は拘束されていると考えられます。

 各タイルのひずみがアプローチ全長のほぼ中央で一気に盛り上がりとなって現れたと考えられます。 特に中央部左側(赤の太線)の部分は青色で示すように門柱と玄関ポーチ階段で完全に長手方向の動きが規制されており、このため先ずここが盛り上がりました。

 4/12の調査時にこの部分のタイルを剥がしたことにより、その後の降雨で雨水が右側タイル下にも大量に侵入し、これによりアプローチ中央部右側が一気に盛り上がりました。

 勿論、温度・湿度による収縮もありますが、膨張によってわずかに盛り上がったものが収縮時に完全に元に戻らず(不可逆性)、この繰り返しによって徐々に盛り上がりが大きくなったものと推察されます。

 盛り上がり高さが10~14mmにも達しましたが、タイルの熱膨張係数と10℃程度の温度上昇でも十分説明できることを示しました。

 湿度(水分)による乾燥・湿潤の繰返しを原因とする変化も検討したかったのですが、今回はそこまで手が回りませんでした。

ー> アプローチタイルの盛り上がり:今までの経緯と対策(施工~2018/4初旬)
ー>アプローチタイルの盛り上がりの経緯(2018/4初旬以降)
ー> アプローチタイルの盛り上がり量の計算例(3)

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.blog.enjoy.jp/t/trackback/555969/34126289

アプローチタイルの盛り上がりの原因について(私見まとめ)を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

フォトアルバム 2

Powered by Six Apart