我家で発生した外回り(外構)の不具合を紹介
最近の住宅建設においてはその多くの構成部品が工場で生産され、在来工法では困難な高精度・高品質を実現しています。
しかし、確かに個々の部品は優れていても、最終的にそれらを組み立てて形にするのは人間です。
また、住宅完成後はアフターサービスが重要になりますが、ここでも個々の担当者の力量が問題になります。
我家は10数年前に大手住宅メーカに依頼して建築(建て替え)しました。
住宅内部に関しては床(フローリング)のキーキー音(床鳴り)に長期間悩まされ、トータルで約30畳分のフローリングを張り替えました。 高品質な床材でもそれを支える構造、作業者のスキルによって出来上がりは大幅に変化します。
外構に関しては特に作業者の能力、仕事に対する姿勢が結果にもろに反映されます(業者のアタリハズレが大きいと言われています)。
アフターサービスでは担当者が数年毎、短い場合だと1年で変わってしまい、折角できた信頼関係もその都度ゼロから構築しなければなりません。
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ここでは、今も問題になっている我家の外構に関して過去に発生した様々な問題を紹介します。
1.設計図面と実物との違い
門扉の高さ、道路からのステップ(階段)の勾配、車庫境界ブロック高さなどが図面と異なっており、当初のイメージと違うものとなった。
これに関しては全面やり直しが困難なため、その代わりに下記追加造作で勘弁をとのメーカ申し出あり、やむを得ず了承した。
(1)ダイニング前の外ステップ(段)設置
(2)和室前の濡れ縁設置
しかし、これらに下記不具合あり。
(1)高さが当方指示と異なる ->やり直し
(2)固定不十分(端に腰掛けると傾く)ー>固定を完全にする
2.勝手口テラスの横桟(角パイプ)の端が切りっぱなしで危険
指摘するとー>これがメーカ標準と強弁
->再度指摘すると ->ゴム製椅子キャップを嵌めて対応。
また、テラス前板が下の土間までなく、テラス内の物が濡れる ->下まで延長。
3.建て替え時、既存車庫屋根撤去保存 ->建物完成後に再設置することとしていたが、
取り外し時に破損していて、建物完成後にその旨申し出あり
別製品手配で工期が遅れると ->大至急工事
また、車庫のオーバドアがキズだらけー>塗装した。
いずれも取り外し時に分かっていた筈。
4.勝手口土間コンの高さ不良による水浸し・改修
近くに温水器の台座があり、水のたまりやすい構造になっていた。
5.建物解体時のガラス片、プラスチック片が未だに庭から出土する
解体時の分別が不十分であったと思われる。
6.建物本体から門灯への電気配線
電線配管の位置不明(外構図面に表示なし)、深さ不十分でスコップで傷つけたことあり
->配管カバー急遽準備。
7.玄関ポーチタイルの剥がれによる全面張り替え(2011年)
その数年前(2005年)にひび割れ発生している。
8.建物外壁洗浄後の藻の発生
2011年に外壁の高圧洗浄を実施するも、翌年には数カ所で藻が発生した。
足場が邪魔になった部分の洗浄が不十分ではなかったのかとの当方主張に対して
業者は ->「洗浄とはこんなもの」と取り合ってくれなかった。
9.敷地内の最終汚水桝の施工漏れ(2017年)
周囲で時折悪臭がすることで市の下水道局に調査依頼して発覚。
インバート処理がなされていなかった ->処理追加した。
10.アプローチの盛り上がり、亀裂(2016年、2018年)
門から玄関に至るアプローチのタイルが盛り上がり、亀裂も発生している。
施工当初から当該部分に亀裂あり、それが原因と考えられる。
現在メーカと対応検討中。
このように、外構に関する問題は現在進行形であり、今後また新たな事態が発生しないかハラハラしています。
数年前には特別点検と称して若い担当者が来宅し、「外壁と屋根の塗り替えをした方がいい」との診断が・・・。
住宅建築前にメーカから頂いたカタログなどの資料には外壁、屋根とも20年はメンテ不要と記されているのに・・・。
商売とは言え、いい加減な診断に立腹しました。
外構については保証期間の問題もあり、今後とも難しい対応に迫られそうです。
(参考写真)
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