太陽光発電 Feed

2022年3月20日 (日)

太陽光発電システムにおける自動追従方式の効果

太陽光発電パネルを太陽の方向に自動追従(追尾)させることにより、発電量を増加させることができます。

一般の住宅用ではちょっと困難ですが、事業用の発電システムではできないことはありません。

自動追従には大きく次の2方式が考えられます。

(1)水平面内自動追従方式(水平面内旋回のみ、首振りなし)
    パネルの方位角のみを太陽の方向に追従させる。

(2)完全自動追従方式(水平面内旋回 + 上下首振り)
    パネルの傾斜角、方位角を太陽の方向に追従させる(パネル面 ⊥ 太陽光)。

これらの追従方式と通常の固定方式の発電量を比較するアプリを以前作成したことがありますが、ここでは、これによる広島市でのシミュレーション結果について1例を紹介します。

● 計算条件

 ・年月日: 2022/3/5(土)
 ・システム容量: 5kW
 ・屋根傾斜角 : 30度
 ・パネル方位角: 0度(真南)
 ・日射量データ: 広島地方気象台での全天日射量データを使用

● 1日の発電量のシミュレーション結果

 下記のように、自動追従方式では固定方式に比べて 1~2割の発電量アップとなっています。

 両者の差は1日の日射量の変動にも左右されますが、設備費と発電量増加による収益アップとを比較して導入の可否を判断するのもいいでしょう。

 また、意外と思われますが、追従方式より固定方式の方が発電量が多いこともあります。 これについては、末尾のサイトをご覧ください。

 ・固定方式      : 22.77kWh
 ・水平面内自動追従方式: 25.71kWh
 ・完全自動追従方式  : 27.62kWh

● シミュレーション画面の例

002 (広島市立大学近くの太陽光発電所 ~アカデミックリサーチパーク太陽光発電所~)

 

ー> アプリの詳細はこちら(自動追従システム再考 ~ グラフィック描画)

ー> 自動追従システム再考 ~ 固定方式>追従方式? ~

2021年11月11日 (木)

気象庁データベースにおける全天日射量の月平均値がおかしい(3)

太陽光発電システムの発電量予測は最寄りの気象台などでの日射量データを元に行うことができます。

気象庁の「過去の気象データ検索」で、各地の全天日射量の月平均値(MJ/m2)を知ることができますが、時々正しくない値が掲載されていることがあります。

2018年に何回か誤りがありましたが、最近また発生しました。

2021/11/11の朝の時点で、広島の11月の全天日射量が10.8MJ/m2となっていましたが、10.2の間違いでした。

夕方確認すると、正しい値(10.2)になっていました。

 

詳細は -> 太陽光発電: 気象庁データベースにおける月毎の全天日射量の値

2021年9月 6日 (月)

太陽光発電: Webモニタリングサービスがついに終了

我が家の太陽光発電システム(Sharp製)の保証期間は設置後10年間です。

先日の2021/8/25をもって太陽光発電システム及び付随する「ソーラーWebモニタリングサービス」は終了となった筈ですが、その後も「ソーラーWebモニタリングサービス」のMyPageにlogin可能な状態になっていました。

しかし、今朝(9/6)loginができなくなり、Webモニタリングサービスはついに終了となりました。

今後は、宅内の電力モニタと、これにLAN接続されたPCを使用して電力モニタで表示される1時間毎発電量グラフを基に、自動的に高精度の発電量データ(数値)を取得する自作アプリとで、発電状況をチェックしていくことになります。

  monL7Y.jpg

 20210610a.jpg

2021年9月 2日 (木)

太陽光発電: メーカ保証期間とWebモニタリングサービスの終了日は?

我が家の太陽光発電システム(Sharp製)の保証期間は設置後10年間です。

 先日の2021/8/25をもって太陽光発電システム及び付随する「ソーラーWebモニタリングサービス」は終了となった筈ですが、、2021/9/2時点でも「ソーラーWebモニタリングサービス」のMyPageにlogin可能な状態になっています。

保証期間については、システムの設置日(引渡し日)を巡ってメーカと当方間で見解の相違がありましたが、2011/8/25の引渡し、10年後の2021/8/25で期間終了ということで合意した経緯があります。

保証期間終了後も「ソーラーWebモニタリングサービス」が利用できることは当方にとっては便利ですが・・・。

iSolar0.jpg

SharpWMS.jpg

2021年7月20日 (火)

広島地方気象台で日照時間などの測定再開

JMA-10型地上気象観測装置の障害により、2021/7/13の10時頃から測定できなくなっていた広島地方気象台での日照時間および全天日射量が、19日の13時から漸く観測再開されました。

● 2021/7/19の1H毎の観測値(広島)

 時刻, 気温,降水量, 風向, 風速,日照時間,湿度,海面気圧
     ℃,  mm, 16方位, m/s,  h,  %,  hPa
 15:00, 31.6, 0, 南南西, 3.7, 1.0,  56, 1013.5
 14:00, 31.5, 0, 南西 , 4.7, 0.2], 58, 1013.6
 13:00, 32.6, 0, 南南西, 3.6, ×,  54, 1013.5
 12:00, 32.5, 0, 東北東, 2.0, ×,  52, 1013.9
 11:00, 30.6, 0, 北東 , 1.7, ×,  57, 1014.7
 10:00, 28.9, 0, 北東 , 2.0, ×,  65, 1015.3
  9:00, 28.0, 0, 北北西, 2.7, ×,  70, 1015.3
  8:00, 25.4, 0, 北  , 3.7, ×,  82, 1015.4
  7:00, 24.3, 0, 北  , 3.5, ×,  86, 1015.2
  6:00, 24.1, 0, 北北東, 2.6, ×,  86, 1015
  5:00, 23.7, 0, 北  , 4.0, ×,  89, 1014.6
  4:00, 23.8, 0, 北  , 3.5, ×,  90, 1014.2
  3:00, 23.9, 0, 北北東, 4.1,  ,  91, 1013.9
  2:00, 24.1, 0, 北北東, 3.9,  ,  91, 1013.9
  1:00, 24.6, 0, 北北東, 1.9,  ,  92, 1014

7/14、15、16、17、18は全日に亘って測定ができませんでした。

我が家の現在の太陽光発電システム(2代目)は設置して約10年になります。

それ以来、気象台での日照時間および全天日射量を基に算出した理論発電量と実際の発電量との比較を行ってきましたが、今回のような長期に亘る欠測は記憶にありません。

気象台では万一の場合に備えてバックアップを準備するなどの対策を採っているものと考えていましたが、そうではないようです。 ちょっと意外でした。

2021年7月17日 (土)

広島地方気象台で日照時間などの測定できず(3)

2021/7/13の10時頃から発生している、広島地方気象台での日照時間および全天日射量の欠測。

7/14、15、16も全日に亘って測定ができず、7/17の朝になっても復旧していません。

JMA-10型地上気象観測装置の障害とのことですが、万一の場合に備えてバックアップを準備するなどの対策は取られていないのでしょうか。

2021年7月14日 (水)

広島地方気象台で日照時間などの測定できず(2)

2021/7/13の10時頃に発生して現在(7/14の14時)も続いている、広島地方気象台で日照時間および全天日射量の測定ができない(欠測)件。

 気象庁のHP: > 各種データ・資料 > 過去の気象データ検索 > 1時間ごとの値
        > 広島 2021年7月13日 (1時間ごとの値)

時,気圧(hPa),,     降水量,気温,湿度,風向・風速(m/s),,日照(h),全天日射量(MJ/m2)
 1,1006.8,1013.0,--,  23.2, 85, 3.3, 北北東,,
 2,1006.6,1012.8,--,  23.2, 86, 3.1, 北北東,,
 3,1006.5,1012.7,--,  23.2, 85, 2.3, 北北東,,
 4,1006.7,1012.9,--,  23.3, 85, 1.4, 北,,
 5,1007.0,1013.2,--,  23.4, 86, 1.5, 北東,,0
 6,1007.1,1013.3,--,  23.6, 84, 1.1, 北,0,0.05
 7,1007.1,1013.3,--,  24.1, 83, 1.6, 北,0,0.29
 8,1007.3,1013.5,--,  25.4, 79, 1.1, 北,0,0.85
 9,1007.3,1013.5,--,  26.2, 76, 1.2, 北北西,0,0.92
10,1007.5,1013.6,--, 26.9, 71, 0.8, 北西,0.1 ],1.25 ]
11,1007.3,1013.4,--, 29.0, 65, 2.0, 西,×,×
12,1006.8,1012.9,--, 29.8, 62, 3.4, 南,×,×
13,1006.1,1012.2,--, 30.6, 60, 3.9, 南西,×,×
14,1006.1,1012.2,--, 30.5, 61, 3.7, 西南西,×,×
15,1005.8,1011.9, 0, 30.5, 58, 2.6, 南西,×,×

の記事下の備考欄に、次のような説明が記載されていました。

 「JMA-10型地上気象観測装置の障害により、11時以降の日照時間と全天日射量を欠測とした」

気温、湿度、風速、降水量などは正常に測定できているようですが・・・。

 

ー> 広島地方気象台で日照時間などの測定できず

ー> JMA-10型地上気象観測装置(気象庁HP)

広島地方気象台で日照時間などの測定できず

2021/7/13 10時頃より、広島地方気象台で日照時間および全天日射量の測定ができない(欠測)状態が続いています。

7/14 11時時点でも解消されていないようです。

これだけ長時間にわたっての欠測は非常に珍しいです。

日射量の値が不明の場合は太陽光発電システムの理論発電量(予想発電量)がわからず、少し困っています。

 

ー> 我が家の毎日の発電量

ー> 1時間毎の日射量と発電量の表示

2021年1月25日 (月)

太陽光発電の時間帯別理論発電量割合は?

一般住宅における太陽光発電では住宅周囲の近隣家屋や山々の影響などにより、日の出から日の入まで常時日光が当たるとは限りません。

広島市内にある我が家においても例外ではありません。

ここでは、2016年から2020年までの5年間の広島地方気象台での日射量観測値をベースに算出した月毎、年間の時間帯別理論発電量について紹介します。

住宅(太陽光発電パネル)は南向き、屋根傾斜は30度と仮定しています。

これにより、周囲の建物による影の影響、周辺の山々による実質的な日の出・日の入時刻の変化による太陽光発電への影響を大まかに知ることができます。

例えば、
・9時までの発電量は年間でみると、全発電量の10%程度である。
・9時から15時までの6時間の発電量は全発電量の約75%(3/4)である。
・冬季は夏季に比べて、朝夕の発電量割合が低い。

ことなどがわかります。

従って、日中の日差しが十分確保できれば、朝夕の発電パネルへの多少の日射量不足があってもかなりの発電量が期待できます。

● 年間の時間帯別理論発電量の割合

R3000g

● 月別の時間帯別理論発電量の割合

R3000t

2020年12月 2日 (水)

中国語のページを翻訳しますか?(Microsoft Edge)

建物による太陽光の影の変化を検討するために、html+Javascriptを使用して簡単なアプリを作成していますが、Edgeでの実行時に次のようなメッセージが出ます。

 「中国語(繁体字)のページを翻訳しますか?

上記メッセージ中の繁体字とは「中国語において、系統的な簡略化を経ていない筆画が多い漢字の字体を指す」ようです。

Honnyaku

回避策としては、html中に日本語であることを明示する:

 <html lang="ja" ・・・

を入れればいいようですが、どうしてこのようなメッセージが出るのでしょうか。

実は、Javascript中に全国47都道府県名と中心都市名が記述されていますが、これが原因のようです。

この部分を英字にすると、メッセージが出ません。
 ・
 ・
 "571,47768,岡山/岡山,34,390,133,550,3",
 "586,47765,広島/広島,34,240,132,280,29",
 "604,47741,島根/松江,35,270,133,40,17",
 "620,47746,鳥取/鳥取,35,290,134,140,7",
 "629,47784,山口/山口,34,90,131,270,17",
 ・
 ・

しかし疑問があります。

・<html="ja"・・・ がどうしてhtmlだけでなく、Javascriptのソースにまで影響するのか。

・同様に全国47都道府県名と中心都市名が記述された他のアプリではこのようなメッセージが出たことがない。

尚、Google Chromeでも同様にメッセージが出ますが、Internet Explorerでは出ませんでした。

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