太陽光発電 Feed

2022年5月 4日 (水)

再生可能エネルギーの出力制御が相次ぐ

最近、再生可能エネルギーの出力制御に関するニュースが相次いでいます。

特に大型連休で企業などでの電力消費量が減少する一方、晴天が続いて日照時間が長くなると太陽光発電の発電量が増大して需給バランスが崩れる心配があるためです。

国が定めたルールでは、

・先ず火力発電の出力を抑える。
・余剰電力を他の地域に送る。
・太陽光、風力の順で再生可能エネルギーを制御する。
  10kW未満(主に住宅⽤)太陽光発電の出⼒制御については、
  ・まず、10kW以上の制御を⾏う。
  ・それでもなお必要な場合は10kW未満の設備に対して制御を⾏う。

とされています。

従って、5kW程度の小規模の住宅用太陽光発電システムが出力制御の対象となって売電ができなくなるようなことはほとんどありません。

●西風新都バイオマス発電所(太陽光発電併設、広島市安佐南区)
   Img_8677

●島根県出雲市の道の駅キララ多岐近くの風力発電所
   062 

2022年4月19日 (火)

スマートメータに交換後、従来の売電メータは撤去しないといけないのか

約20年前に初代太陽光発電システムを設置し、10年前には現在の2代目に更新しました。

メータは売電メータと買電メータが別々に付いていましたが、2019/12/10にスマートメータに交換しました。

このとき、工事業者は従来の売電メータは最早不要だが、取り外すのも大変なのでそのままにしておくとのこと。 当方としても特に邪魔にはならないので、そのままにしています。

ところが先日、ある電気工事業者が別件で来た時に、「売電メータが残っているが、万一故障で停電などが起きる恐れあり、内部の部品を撤去した方がいい。 費用は数万円程度」と・・・。

少し心配になったので、中国電力に問い合わせました。

中国電力も他の電力会社同様、2020年4月以降【小売部門】と【送配電部門】とに会社が分割されており、メータについては中国電力ネットワーク株式会社の管轄になっています。

同社からの回答要旨は次のとおり。

・従来の売電メータが残っていても特に問題は無い。
・もし撤去希望なら、電気工事店へ直接問合せを。
  単に撤去だけしてしまうと電気が切れてしまうため、端子接続などの作業が必要。
  従って、電気工事店への作業依頼が必要(有料)。

そのままにしておいても特に問題ないとのこと、安心しました。

● 写真はスマートメータに交換前の買電メータ(左)と売電メータ(右)
 左側の買電メータをスマートメータに交換し、右側の売電メータはそのままにしている。

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2022年4月17日 (日)

中国電力で初めての「出力制御」が実施される(2022/4/17)

中国電力ネットワークは本日(2022/4/17)、管内で初めて太陽光発電などの出力制限を行うと発表しました。

17日は日曜日で、企業などの電力需要が減少する一方、晴れて太陽光の発電量が増えることが見込まれ、大規模停電を防止するために太陽光発電などの事業者に発電を一時的に停止させる「出力制御」を行うものです。

「出力制御」が実施されると、太陽光発電システムなどで発電した電力は電力会社の電力系統への接続が制限され、売電ができなくなります。

時間帯は17日午前8時から午後4時まで、管内での太陽光と風力が対象になります。

但し、一般の住宅用太陽光発電は対象外で、我が家の太陽光発電も本日9時現在、発電:2.5kW、売電:1.8kWで運転中です。

Img_8677 (西風新都バイオマス発電所の敷地法面に設置されている出力約800kWの太陽光発電パネル、広島市安佐南区)

2022年4月12日 (火)

太陽光発電の出力制御で売電ができない?

電気は、発電量と消費量が常に一致するよう保たれているため、仮に太陽光などの発電量が増えすぎると需要とのバランスが崩れ、発電所が停止し、大規模停電になる恐れがあります。

このような場合、電力会社が太陽光発電設備等の電力系統への接続を制限する事があり、これが「出力制御(出力抑制)」です。

先日(2022/4/10)、東北電力で出力制御が実施される旨発表され、10日午前8時から夕方4時まで管内にある太陽光と風力の発電所101か所が対象になるということでした。

四国電力でも9日に出力制御を実施しています。

資源エネルギー庁作成の「出⼒制御の公平性の確保に係る指針」においては、10kW未満(主に住宅⽤)太陽光発電の出⼒制御については、まず、10kW以上の制御を⾏った上で、それでもなお必要な場合において、10kW未満の設備に対して出⼒制御を⾏うものとされています。

従って、一般の10kW未満の住宅用太陽光発電システムが出力制御の対象となって売電ができなくなることはめったにないようです。

2022年3月20日 (日)

太陽光発電システムにおける自動追従方式の効果

太陽光発電パネルを太陽の方向に自動追従(追尾)させることにより、発電量を増加させることができます。

一般の住宅用ではちょっと困難ですが、事業用の発電システムではできないことはありません。

自動追従には大きく次の2方式が考えられます。

(1)水平面内自動追従方式(水平面内旋回のみ、首振りなし)
    パネルの方位角のみを太陽の方向に追従させる。

(2)完全自動追従方式(水平面内旋回 + 上下首振り)
    パネルの傾斜角、方位角を太陽の方向に追従させる(パネル面 ⊥ 太陽光)。

これらの追従方式と通常の固定方式の発電量を比較するアプリを以前作成したことがありますが、ここでは、これによる広島市でのシミュレーション結果について1例を紹介します。

● 計算条件

 ・年月日: 2022/3/5(土)
 ・システム容量: 5kW
 ・屋根傾斜角 : 30度
 ・パネル方位角: 0度(真南)
 ・日射量データ: 広島地方気象台での全天日射量データを使用

● 1日の発電量のシミュレーション結果

 下記のように、自動追従方式では固定方式に比べて 1~2割の発電量アップとなっています。

 両者の差は1日の日射量の変動にも左右されますが、設備費と発電量増加による収益アップとを比較して導入の可否を判断するのもいいでしょう。

 また、意外と思われますが、追従方式より固定方式の方が発電量が多いこともあります。 これについては、末尾のサイトをご覧ください。

 ・固定方式      : 22.77kWh
 ・水平面内自動追従方式: 25.71kWh
 ・完全自動追従方式  : 27.62kWh

● シミュレーション画面の例

002 (広島市立大学近くの太陽光発電所 ~アカデミックリサーチパーク太陽光発電所~)

 

ー> アプリの詳細はこちら(自動追従システム再考 ~ グラフィック描画)

ー> 自動追従システム再考 ~ 固定方式>追従方式? ~

2021年11月11日 (木)

気象庁データベースにおける全天日射量の月平均値がおかしい(3)

太陽光発電システムの発電量予測は最寄りの気象台などでの日射量データを元に行うことができます。

気象庁の「過去の気象データ検索」で、各地の全天日射量の月平均値(MJ/m2)を知ることができますが、時々正しくない値が掲載されていることがあります。

2018年に何回か誤りがありましたが、最近また発生しました。

2021/11/11の朝の時点で、広島の11月の全天日射量が10.8MJ/m2となっていましたが、10.2の間違いでした。

夕方確認すると、正しい値(10.2)になっていました。

 

詳細は -> 太陽光発電: 気象庁データベースにおける月毎の全天日射量の値

2021年9月 6日 (月)

太陽光発電: Webモニタリングサービスがついに終了

我が家の太陽光発電システム(Sharp製)の保証期間は設置後10年間です。

先日の2021/8/25をもって太陽光発電システム及び付随する「ソーラーWebモニタリングサービス」は終了となった筈ですが、その後も「ソーラーWebモニタリングサービス」のMyPageにlogin可能な状態になっていました。

しかし、今朝(9/6)loginができなくなり、Webモニタリングサービスはついに終了となりました。

今後は、宅内の電力モニタと、これにLAN接続されたPCを使用して電力モニタで表示される1時間毎発電量グラフを基に、自動的に高精度の発電量データ(数値)を取得する自作アプリとで、発電状況をチェックしていくことになります。

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2021年9月 2日 (木)

太陽光発電: メーカ保証期間とWebモニタリングサービスの終了日は?

我が家の太陽光発電システム(Sharp製)の保証期間は設置後10年間です。

 先日の2021/8/25をもって太陽光発電システム及び付随する「ソーラーWebモニタリングサービス」は終了となった筈ですが、、2021/9/2時点でも「ソーラーWebモニタリングサービス」のMyPageにlogin可能な状態になっています。

保証期間については、システムの設置日(引渡し日)を巡ってメーカと当方間で見解の相違がありましたが、2011/8/25の引渡し、10年後の2021/8/25で期間終了ということで合意した経緯があります。

保証期間終了後も「ソーラーWebモニタリングサービス」が利用できることは当方にとっては便利ですが・・・。

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2021年7月20日 (火)

広島地方気象台で日照時間などの測定再開

JMA-10型地上気象観測装置の障害により、2021/7/13の10時頃から測定できなくなっていた広島地方気象台での日照時間および全天日射量が、19日の13時から漸く観測再開されました。

● 2021/7/19の1H毎の観測値(広島)

 時刻, 気温,降水量, 風向, 風速,日照時間,湿度,海面気圧
     ℃,  mm, 16方位, m/s,  h,  %,  hPa
 15:00, 31.6, 0, 南南西, 3.7, 1.0,  56, 1013.5
 14:00, 31.5, 0, 南西 , 4.7, 0.2], 58, 1013.6
 13:00, 32.6, 0, 南南西, 3.6, ×,  54, 1013.5
 12:00, 32.5, 0, 東北東, 2.0, ×,  52, 1013.9
 11:00, 30.6, 0, 北東 , 1.7, ×,  57, 1014.7
 10:00, 28.9, 0, 北東 , 2.0, ×,  65, 1015.3
  9:00, 28.0, 0, 北北西, 2.7, ×,  70, 1015.3
  8:00, 25.4, 0, 北  , 3.7, ×,  82, 1015.4
  7:00, 24.3, 0, 北  , 3.5, ×,  86, 1015.2
  6:00, 24.1, 0, 北北東, 2.6, ×,  86, 1015
  5:00, 23.7, 0, 北  , 4.0, ×,  89, 1014.6
  4:00, 23.8, 0, 北  , 3.5, ×,  90, 1014.2
  3:00, 23.9, 0, 北北東, 4.1,  ,  91, 1013.9
  2:00, 24.1, 0, 北北東, 3.9,  ,  91, 1013.9
  1:00, 24.6, 0, 北北東, 1.9,  ,  92, 1014

7/14、15、16、17、18は全日に亘って測定ができませんでした。

我が家の現在の太陽光発電システム(2代目)は設置して約10年になります。

それ以来、気象台での日照時間および全天日射量を基に算出した理論発電量と実際の発電量との比較を行ってきましたが、今回のような長期に亘る欠測は記憶にありません。

気象台では万一の場合に備えてバックアップを準備するなどの対策を採っているものと考えていましたが、そうではないようです。 ちょっと意外でした。

2021年7月17日 (土)

広島地方気象台で日照時間などの測定できず(3)

2021/7/13の10時頃から発生している、広島地方気象台での日照時間および全天日射量の欠測。

7/14、15、16も全日に亘って測定ができず、7/17の朝になっても復旧していません。

JMA-10型地上気象観測装置の障害とのことですが、万一の場合に備えてバックアップを準備するなどの対策は取られていないのでしょうか。

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