広島県海田町にあるJRの駅はなぜ「海田市駅」か
広島駅から東に約5kmほどのところにJR山陽本線の海田市駅があります。
JR呉線の終点にもなっています(呉線の起点は三原駅)。
町の名前は海田町なのに、駅名は海田市駅と、「市(いち)」が付いています。
なぜでしょう。
海田地区は昔も交通の要衝で定期的に「市(いち)」が立っていました。
現在の海田町は1956年(昭和31年)に旧 海田市町と東海田町が合併して発足しました。
駅は1894年(明治27年)、山陽鉄道 糸崎駅 - 広島駅間の開通と同時に開業しましたので、この時の町名:海田市町から「海田市駅」が誕生しました。
小中学校名も今は海田小学校などとなっていますが、昔は海田市小学校などだったようです。
郵便局や警察署、税務署もそれぞれ海田郵便局、海田警察署、海田税務署で「市」の字は入っていません。
ただ、海田町と広島市安芸区にまたがる陸上自衛隊の駐屯地は「陸上自衛隊 海田市駐屯地」という名称です。
広島県には五日市や廿日市など、「市」が付く地名があります。
これらは昔、この地で開かれていた「五日の市」、「廿日(はつか)の市」に由来しているそうです。
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