「富士山の天然水」自主回収と賞味期限
アイリスオーヤマの「富士山の天然水」の一部にカビが混入していたとして、同社は約860万本を自主回収すると発表しました。
現時点で健康被害は確認されておらず、「万一飲んだとしても健康被害の恐れは少ないと思われる」としています。
ところで、天然水の賞味期限はどれ位でしょうか。
調べてみると、メーカなどによって異なり、1~3年程度が多いようです。 中には、サントリーの「南アルプスの天然水 防災備蓄用」のように、63か月 ≒ 5年と長くなっているものもあります。
天然水の賞味期限はどのようにして決まるのでしょうか。
水自体の劣化はほとんど起こらず、賞味期限は中の水の劣化ではなく、内容量の減少によるものだというのです。
ペットボトルは完全密閉されているように見えますが、分子レベルでは小さな穴が空いていて完全な密封状態ではなく、外の空気が入ったり、中の水が蒸発して減っていきます。
そうすると、表示されている内容量と実際の容量の差が次第に大きくなり、これを販売すると計量法違反になってしまいます。
この誤差が許容範囲を超えるまでの期間が賞味期限となっているようです。
● ペットボトルの天然水の場合の内容量の許容範囲:
・500ミリリットルなら誤差2%まで (10ミリリットルまで)
・2リットルなら誤差1%まで (20ミリリットルまで)
などと定められいます。
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