先日、出雲から広島への帰路、途中 国道186号線を島根県から広島県に向けて車で南下。
両県の県境は標高710mの傍示峠(ぼうじだお)。
ところで、道路地図を眺めていると、この傍示峠、隣の岡山県にもありました。 また、大阪府にもあることもわかりました。
「傍示(ぼうじ)」とは境界を意味し、県境や市町村の境界付近にはこれに因んだ地名が色々とあるようです。
現時点で確認できた傍示峠は次のとおり。 読み方が微妙に異なります。
●広島県北広島町~島根県浜田市の県境
・読み方 : ぼうじだお
・道 路 : 国道186号
・標 高 : 710m
●岡山県新見市~真庭市の市境
・読み方 : ほうじがたわ
・道 路 : 県道32号
・標 高 : 390m
●大阪府交野市(かたのし)~奈良県生駒市の県境
・読み方 : ほうじとうげ
・道 路 : 一般道
・標 高 : 285m
ところで、不思議なことに広島県、岡山県の傍示峠の近くにはいずれも「大佐山」があります。
標高はそれぞれ、1069m と 988.5m です。
最近、ニュースで領海という言葉がよく出てきます。
領海とは海岸線から最大12海里までの水域のことですが、1海里とはそもそもどのような単位なのでしょうか、 調べてみました。
1海里とは地球の子午線上で角度:1分に相当する長さとして定義されました。
地球の赤道から北極までは 1万kmですから、1海里は
10000 / 90 / 60 ≒ 1.851851 (km) = 1851.851 (m)
となりますが、国際的には正確に
1海里 = 1852m
とされています(国際海里)。
従って、領海の12海里は
1852m x 12 = 22.224 km
で、約22km なります。
一方、海里に似た単位として マイルがあります。
1マイルは 1760ヤード = 1609.344m で、1海里より若干(約13%)短い長さです。
(注) 船舶の速度の単位: ノット は毎時の海里。
先日、近所の三角点の標高88.34mに対して、この地点の標高をGoogle Earth (グーグルアース) で調べると約77mとなり、その差は10mもあることがわかりました。
そこで、Google Earth で表示される標高がどの程度正確かものであるか、幾つかの地点で比較してみました。
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地点 地形図など Google Earth(概略)
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近くの三角点 88.3m 77m
富士山 3776 3731
深入山 1153 1127
大山 剣ケ峰 1729 1661
西風新都 226 230 こころ伴南4丁目
広島修道大 142 146
広島城 南交差点 3 7
武田山 411 393
宮島 弥山 535 509
琵琶湖 湖面 84 80~150 場所により大きく異なる
最大で50m程度の誤差があることが分かります。
なお、Google Earthでは海底の深さも表示されます(マイナスで)。
先日確認した近所の三角点の標高は88.34mです。
ところが、この地点の標高をGoogle Earth (グーグルアース: Google社が無料で配布しているバーチャル地球儀ソフト) で調べると、約77mと出ます。 10mも誤差があります。
Google社のHPを見ると、「衛星で測量された高度なので不正確になっている」 とありました。
一体、Google Earth での標高の誤差はどの程度か、今度調べてみたいと思います。
先日確認した近所の三角点の標石(三等三角点の場合は1辺15cm)には東西南北を示す「+」 印の他に、ucodeと表記された金色のICタグが埋め込まれていました。 インテリジェント基準点と呼ばれるものです。
ICタグには場所情報 コード(ucode)、緯度・経度・標高が格納されているそうです。
ucodeとはユビキタスコード(Ubiquitous Code)の意で、「いつでも どこでも だれでも」が恩恵を受けられる技術であるユビキタスにおいて、「モノ」や「場所」を一意に識別するために与えられた固有のID体系です。