アプローチタイルの盛り上がりの原因は?
約17年前に施工した、門から玄関に続くアプローチのタイルの一部が数年前から盛り上がってきて亀裂が発生しています。
危険なのでその部分に人工芝を敷いています。
盛り上がりの原因としては、
(1)コンクリートの中性化
・中性化はCO2によって生じる鉄筋コンクリートの劣化の一つ。
これにより、鋼材の不動態被膜が失われ、耐腐食性が低下する。
・ひび割れ箇所からのCO2や雨水の侵入で腐食が加速する。
・腐食(錆)により鉄筋が膨張する。
今回は鉄筋が入っていないようだ(施工図面上は)が、
コンクリート自体の中性化は考えられる・・・。
(2)周囲の庭木の根の入り込み
・アプローチの傍にモミジ、ロウバイ等の樹木があり、その根が侵入してタイルを押し上げる。
しかし、
・アプローチ端を掘ってみてもそれらしき根っこが見当たらない。
・盛り上がりが1直線に連なる目地に沿って起きている。
・アプローチ端に沿って置かれているレンガブロックに盛り上がりはない。
・タイルの下地の盛り上がりはなさそうだ(亀裂から中を見ると空洞になっている)。
・亀裂部も少し前までは目地に沿って山なりになっていたが、今は片側は平坦に。
(3)当初の施工ミス
・問題の箇所は施工2年後あたりから目地にひび割れが発生していた。
雨上がりに、この部分のみ乾きが遅く、タイルの目地に沿って線模様ができていた。
・接着剤や目地材の不適切、劣化
等が考えられます。
盛り上がりの状況や今までの経緯から、当初の施工に問題があった可能性が大ですが、まだ結論が出ていません。
近々、業者と打ち合わせる予定ですが、そこで真の原因を特定し、問題が再発しないような改修をお願いするつもりです。
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