広島市内の某病院の玄関には、受付時間について次のような表示がありました。
午前 8時30分 ~ 午後 12時30分
午後 2時00分 ~ 午後 5時00分
ここで、「午後 12時30分」という言い方に疑問が湧き、調べてみました。
公益財団法人 日本広報協会のHPによれば、
・時刻の表記は原則として「時刻制度」に準拠することになっている。
時刻制度は1872(明治5)年に太政官達第337号として発令された。
・これによると、午前は「零時」から「12時」まで、
午後は「1時」から「12時」までとする12時間制になってる。
但し、「12時」の表記については誤解や混乱が生じやすいため、上記の基準を厳密に適用せずに、独自のルールを定めている例が多くあるようです。
・昼の12時は「午前12時」、「午後零時」、「正午」
・夜中の12時は「午前零時」、「午後12時」
・12時30分は「午後零時(0時)30分」
いずれにしても、午後12時30分という表記は出てきません。
最初に挙げた、病院の受付時間については午前の診療時間枠として8時30分~12時30分で、午後0時30分とするより午後12時30分とした方が分かり易いと考えたのでしょう。 これで午前の診療時間が4時間であることがすぐわかります。
午後の受付時間が12時30分から夕方5時までであれば、午後0時30分~午後5時00分と表記するでしょう。
なお、12時間制そのものを採用せずに、24時間制で時刻の表記をしているケースもあります。誤解を与えてはならない鉄道や飛行機の時刻表などが、その代表例として挙げられます。