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2019年3月28日 (木)

水道メーターボックス内への雨水の侵入(2)

大雨の後などに水道メーター(量水器)ボックス内に雨水が溜まる問題、住宅メーカは特に問題はないとの見解でした。

しかし、メーターボックスは完全に雨が当たる場所に設置されていて、雨が降ればボックス上部の蓋と本体の間のすき間から容易に水が侵入します。

ボックス内に水が侵入し、溜まると色々と問題がありそうです。例えば、

・雨水とともに周囲の有害物が入り込む。
・夏場などは、蚊の発生源となる。
・機器の寿命、性能に影響はないか。
・何より、気持ちの良いものではない。
等々。

そこで、2~3調べてみました。

1.日本計量機器工業連合会 水道メーター技術委員会
   「水道メーターの設置に関するマニュアル」(H27.4.1)

 ・本マニュアルは水道メーターの正確な計量/表示の信頼性を確保するため、
  メーター の設置、付属機器の標準的基準、通水開始時及び保管上の注意を定めている。

 ・日本工業規格:JIS B 8570-1:2013 附属書 JB メーターの設置要件 などを参照して作成。

 ・メーターの設置場所:
  ・メーターに対する汚染を防止することが望ましい。
   特に、メーターをピット又はマンホール 内に設置する場合は、メーター及び付属機器を
   床面上の十分な高さに設置して汚染防止をする。
   必要な場合には、ピット又はマンホール内に水を除去するための水だめ、ドレン又は排水ポンプを設けること。
 ・マンホール蓋は水の浸入を防ぎ、(途中省略)構造が望ましい。

2.JIS B 8570-1:水道メーター及び温水メーターとその付属書(2013年)

 付属書 JB:「メーターの設置要件」には

 ・メーターのピットは出水及び雨水による侵入から保護する。

 ・次の原因による損傷の危険からメーターを保護する。
  ・凍結
  ・水没または雨水の浸入
  ・...

このように、一般にメーターボックス内には水が侵入しないように留意すべきとしています。

我が家のメーターボックスの概略サイズは下記のとおりで、ボックス底部(土)からメーター上面までは約15cmです(口径20mm)。 大雨の時には配管が水没し、メータの上面近くまで水が溜まることがあります。

Watermeter

これらをもとに、広島市の水道局に問い合わせたところ、即日次のような回答がありました。

・メーターは市の支給品であるが、ボックスは個人の所有。
・メーターボックスの設置については検針がしやすいことなどの要件があるので場所は指定するが、
 雨水のボックス内への侵入防止対策については特に指示していない。
・メーターが完全に水没しても機器の気密性が確保されているので問題ない。

近所のメーターボックスを見ても、屋根付き車庫内にあって雨に当たりにくいもの、完全に外にあって雨にさらされるものなど色々あり、雨水のメーターボックス内への侵入についてはあまり神経質にならなくてもよいようです。

しかし、それではJIS等の規格・マニュアルはどういう意味を持つのでしょうか。

雨のかかる心配のない場所に設置するのがベストですが、検針のことを考えるとそうもいかないのでしょう。

少なくとも、メーターボックスの蓋と本体のすき間は最小限にし、できればボックス内の水を近くの雨水桝に導く配管を設けるなどの対策があってもよさそうです。

試験的にメーターボックス上面にビニールシートを敷き、その飛散防止のために鉢植えを置いてみました。 ただ、こうすると2か月に1度の検針前にはこれらを退けなければなりませんが・・・。

 

ー> 水道メーターボックス内への雨水の侵入(1)・・・(住宅メーカの見解など)

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