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2018年5月 8日 (火)

アプローチタイルの盛り上がり量の計算例(2)

約17年前に施工した、道路 ~ 門扉 ~ 玄関へと続くアプローチのタイルの一部に数年前から盛り上がり、亀裂、空洞化が発生している件。

タイルまたは目地材の温度(熱)や水分(雨水)などによる膨張が盛り上がりの原因と仮定し、盛り上がり頂部の前後複数枚のタイルと目地材の膨張を考慮に入れて再検討してみました(前回検討は前後各1枚のみ考慮)。

図のように、前後各3枚のタイルが徐々にせりあがって大きな山となるときの盛り上がり高さ hは、

 h = sqrt[(108/7)aΔa]
 ここで、
  a : タイル+目地材の1スパンの長さ
  Δa : 1スパンの膨張量
  sqrt: 平方根

a = 100 mm, Δa = 0.1  mm  ならば、h ≒ 12.5 mm となります。

わずか1スパン 0.1mmの膨張が10mmを超える盛り上がりとなって表れることがわかります。

タイルと地面との間の固着が不十分で、また亀裂や割れ目のある状態であればこのような現象が発生してもおかしくはありません。

Tilema2

詳細は下記参照のこと

 ->アプローチタイルの盛り上がり量の検討(複数タイルの影響)

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