最終汚水桝の問題点(6):桝自体の損傷
敷地内の最終汚水桝から悪臭がする問題は大きく次の2点に集約されます。
(1)桝の底部のインバート部の形状不具合
・滑らかでなく、流れが悪い
・予期せぬ流れが発生したとき、汚物がインバート上部に乗り上げて残留
(2)桝と蓋自体の損傷によるすき間増大で臭いが漏れる
・桝本体と蓋の間の水平方向のすき間の増大
・桝本体と蓋の間の垂直方向のすき間の増大
蓋下面が朽ちて、デコボコになっている(3枚目の写真が蓋の裏面)
・・・上に乗るとガタガタと傾き、音がする
・蓋の持ち上げ用金具と穴の間のすき間の増大
・蓋の持ち上げ用金具の一部破断
桝と蓋の問題はこれまでは漠然と経年劣化によるものと考えていましたが、同時期に造成された近隣のお宅(同じ団地内)の最終汚水桝は比較的きれいに保たれていることがわかり、我が家の桝の状況は何か特別な事情によりもたらされたものではないかという疑念が湧いてきました。
ここでは、桝と蓋自体の損傷について今までの経緯を振り返ってみます。
・昭和40年代後半(1970年台初頭)、我が家のある団地が造成される
・1978年:マイホーム(初代)建設、入居
桝は庭の隅にひっそりと存在
・1996年:車庫設置・・・桝のあるエリアに土間コンクリート+屋根
土間コン打ち前の整地した状態の写真、桝と蓋の間のすき間は不明。
蓋が何らかの事情で少し浮き上がっている???
(古い写真で甚だ不鮮明・・・、1996/10/26撮影)
・2001年:マイホーム(2代目)建て替え
この時、
・車庫を一旦撤去(屋根&土間剥がし)・・・桝 むき出し
その時の桝の状況を示す写真が残っているが、桝と蓋の間のすき間は小さいよう。
(これも古い写真で甚だ不鮮明ではあるが・・・、2001/5/13撮影)
・建築時、桝の上にトラックや重機があるのを何度か目撃
建て替え完了後に
・車庫を再設置(前と同様に土間コン+屋根)
・車庫と道路の間の縁石が大きく破損しており、その後に2度補修した経緯あり
・蓋も同様に建築時に損傷した可能性が大きい
写真は現在の縁石部分の写真(損傷部分とそうでない部分)
・2017年以降: 近隣住宅の最終汚水桝の状況を散歩中などに確認
・我が家に比べて比較的きれいな状態(建て替えなしのお宅)
桝本体と蓋との間、あるいは金具の部分は土が埋め込まれていることも多いが・・・。
最近建て替えたお宅は桝も最新式のものに交換されている様子
このように、最終汚水桝の損傷は建て替え時に重機など、重いものがこの上に乗り上げたことが大きく関わっているものと推察されます。
考えられる対策としては、
(1)桝毎 最新型に交換
(2)蓋のみ最新型に交換(レジコン製の密閉型、耐圧型)
(3)蓋を補修(裏面と金具用穴)
(4)桝本体と蓋の間のすき間をなくす
・ゴムなどを埋め込む あるいは 土を入れる
・ガタツキについては蓋と本体受け面の間にクッション材をはさむ
などが挙げられますが、インバート部の改修結果を確認してから検討したいと思います。
インバート部の改修は漸く日程が決まり、7/23実施となりました。 ただ、工事当日に状況確認し、改修方法を決定するとのこと、本当にこれで大丈夫か心配です(業者による事前確認をお願いしていましたが、結局未実施)。
コメント