黒体(こくたい、Black body、あるいは完全放射体)とは、外部から入射する熱放射など(光・電磁波による)を、あらゆる波長に渡って完全に吸収し、また放出できる物体のこと。●色温度とは
完全な意味での黒体(完全黒体)は現実には存在しないと言われていますが、ブラックホールなど近似的にそうみなせる物質、物体はあります。
黒体の温度が上昇していくと、発する光の色が赤→黄→白→青みがかった白と変化していきます。このときの絶対温度T[K]を色温度(Color Temperature)といいます。 また、光源の色が黒体軌跡上にない場合には最も近似の黒体の温度を「相関色温度」といいます。CIE XYZ表色系
この色温度と色の関係を示すと下図のようになります。
また、これを色度図上に表すと図のような軌跡(黒体放射軌跡)となります。
図中には、測色用標準イルミナント(光源)A、D65、C の色度も示しています。 これら標準光源の相関色温度はそれぞれ、約2,800K、6,500K、6,800K です。
(注1)黒体放射軌跡の色度座標については、JIS Z8725「光源の分布温度及び色温度・相関色温度の測定方法」の付表に示されています。
(注2)標準の光 A、D65、C の色度座標(x,y)は、JIS Z8701「色の表示方法」で次のように示されています。
A :(0.4476, 0.4074)
D65:(0.3127, 0.3290)
C :(0.3101, 0.3162)
(注3)左側の色温度グラフの縦軸(色温度)の向き、範囲を変更できます(上部メニュー部をクリック)。