■ CIE XYZ表色系(21): xy色度図とマクアダム楕円(JavaScript版)

  ●xy色度図(しきどず)
 XYZ表色系における三刺激値 X、Y、Z をその総和 S:
  S = X + Y + Z
で割って正規化したものを色度座標(x, y, z)と呼びます。
  x = X/S
  y = Y/S
  z = Z/S ( = 1 - x - y)

 この色度座標(x, y)をxy平面上に示した図が xy色度図です。
 周囲の数字は波長(単位は nm)を示しています。
  ●マクアダム(MacAdam)楕円
 米国の物理学者マクアダム(1910-1998)はxy色度図上の25点(色)について等色実験を行い、その色と区別がつかない範囲をその点を中心とした楕円で示しました。 これがマクアダム楕円(あるいはマクアダム標準偏差楕円)です。

 マクアダム楕円をそのままxy色度図に表示すると小さすぎて見にくいため、通常は倍率を掛けて表示しています。 下のアプレットでは 1~10倍で表示します。


 マクアダム楕円表示倍率:   楕円No./軸表示   ● 楕円数値データ

・楕円の傾きθは長軸の横軸に対する角度(反時計方向、単位:度)を示す。
・楕円No./軸表示をONにすると、各楕円に1~25のNo.と長軸、短軸が表示される。
・既知の25個のマクアダム楕円を補間して任意色度での楕円を補間表示することができる。
  補間表示したい点をクリックすればよい。
  補間できる範囲は概ね25個の楕円中心点の凸包の内部である。
  補間された楕円はNo.26として右表に表示される。

(注)マクアダムの等色実験
  ・所定の色(中心色)に対して、色々な方向で多数回の等色実験を行う。
  ・それぞれの方向での変動の幅(標準偏差)を求める。
  ・それを色度図上にプロットすると(下図白丸)、中心色に対して楕円状の分布が得られた。

  下図は色度座標(0.305, 0.323)についての例を示す(MacAdam, 1942)。
   MacAdam_Ell.jpg
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