気象庁による日射量観測が行われている32都道府県庁所在地(下記)において、2013年1月以降の毎日の実際の全天日射量(1時間あたり)の観測値をベースに、屋根の傾斜角と方位角による太陽光発電システムの理論発電量を算出して比較表示します。Erbsモデルの計算式
< 対象地点 > 次の15府県を除く32の都道府県庁所在地。
茨城県、千葉県、埼玉県、神奈川県、石川県、岐阜県、滋賀県、三重県
京都府、和歌山県、兵庫県、岡山県、鳥取県、山口県、徳島県
・下記ユーザ入力により、任意地点の計算も可能。
< 表示期間 > 2013/1~
< グラフィック表示 > 屋根の傾斜角・方位角と理論発電量の関係を表示。
・指定年月日の1日(計算は4時から20時まで)の発電量の合計値を表示。
・日の指定はグラフィック画面上の上部で行う(-、1~31、+、M、Y)。
1~31: 直接指定、-:前日、+:翌日
M : 月平均を表示
Y : 年間平均を表示
・システム仕様欄で指定した屋根傾斜角・方位角に対する値も表示する(「S」指定)。
・自動追従方式(末尾参照)に対する値も表示可能(「A」指定)
・縦軸(発電量)最大目盛の増減が可能(-/+ で1ずつ増減、目盛数値クリックでそれを最大目盛に設定)
< 日射量のユーザ入力 > 経緯度、1Hあたりの全天日射量を入力し、それに対する発電量の計算が可能
・「地点 & 年月」欄で「日射量ユーザ入力」を選択し、
・北緯、東経を度単位で入力
・日射量は1時間あたりの値をkWh/m2単位でスペースで区切って入力(4時台~19時台)
・「M」、「Y」指定は不可(指定日のみ)
・「ユーザ入力値を用いて計算」ボタンを押す。
・理論発電量の計算式
理論発電量(kWh)=斜面日射量(kWh/m2) x パネル容量(kW) x (設置方式による係数)
x (1 - 温度損失) x (1 - パワコン損失) x (1 - その他損失)
・斜面日射量の推定はErbsモデルによる(-> 末尾参照)。
・設置方式による係数(温度上昇への影響度): 陸屋根 1.02、傾斜/屋根置型 1.00、傾斜/屋根材型 0.98
但し、ここでは傾斜/屋根置型 1.00と仮定(必要に応じて、その他損失で調整可能)
・温度損失: 季節別または月別に設定
季節別設定は 冬、春/秋、夏 の値
月別設定は1月~12月のそれぞれの値
月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 温度損失 9 % 10 % 12 % 14 % 16 % 17 % 20 % 23 % 19 % 16 % 13 % 11 % または 5 % 6 % 7 % 8 % 9 % 10 % 12 % 14 % 11 % 10 % 8 % 7 %
・パワコン損失: 6% (変更可)
・その他損失: 5% (変更可)
・屋根傾斜角、方位の設定
度単位の値を指定する。
方位は真南が0度、東が-90(270)度、西が+90度、北が+180(-180)度。
・自動追従方式について
・水平面内自動追従方式 (水平面内旋回のみ、首振りなし)
パネルの方位角のみを太陽の方向に追従させる。
傾斜角はシステム仕様欄で入力された値で固定。
・完全自動追従方式 (水平面内旋回 + 上下首振り)
パネルの傾斜角、方位角を太陽の方向に追従させる(パネル面 ⊥ 太陽光)。
(注1)測器の故障等により、日射量等が一時的に観測できない時間帯は理論発電量=0としている。
(注2)積雪による発電量低下は考慮していない。
(注3)1 kWh = 3.6 MJ