i- 太陽光発電所: 最寄り気象台と我が家の日射量の違いについて
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             ~ 発電量の実際 / 理論 比の度数分布図 ~

 広島市中心部から北西方向に約10km離れた 我が家(建物方位:南々西、屋根傾斜:28.8度)の2011年6月以降における1日毎の発電量と日射量の関係については既に別ページで紹介していますが、ここでは実際の発電量と理論発電量の比に焦点を当ててまとめています。

 最寄りの広島地方気象台(広島市中区)での日々の全天日射量の観測データとそれに基づく理論発電量(予想発電量)に対して、我が家の実際の発電量がどの程度ばらつくかを度数分布図で表示しています。
 システムを構成する機器が正常であると仮定すると、両者の差は両地点の日射量(天候)の差ということになります。

 指定された期間(1か月単位または全期間)について、実際の発電量と理論発電量の比( ≒ 我が家での日射量と広島地方気象台での日射量の比)を階級幅 0.1 の度数分布図として表示します。

日射量単位: kWh/m2/日   MJ/m2/日
理論発電量: 全天日射量   斜面日射量(Erbs)
表示データ: 全データ    1か月毎   

発電量の理論値と実績:


 (注1) 全天日射量は広島地方気象台での1時間毎の値の合計であるが、欠測等で実際と異なることがある。
 (注2) 月別温度損失係数に基づく理論発電量に対する実際の発電量の比。
 度数分布図において、
 ・最上部の数字の列は各階級に属するデータの数、その下の行は割合(%)です。
 ・実際/理論比の平均値、標準偏差も示しています (注1、注2)
 ・この平均値、標準偏差からなる正規分布の形状を灰色の曲線で示しています。

 全データ(あるいは1年分のデータ)に対する度数分布図を見ると、我が家と最寄り気象台での日射量の差は比較的小さく、約半数が±10%以内の差、約8割が±20%以内の差に収まっています。
 また、理論発電量の計算方式(基礎となる日射量の違い)によって、分布状況が変化することも分かります。 全天日射量より斜面日射量(Erbs)に基づく方が実際/理論比が上昇し、バラツキ(標準偏差)も小さくなっています。

(注3) 表中の平均値と度数分布図中の平均値が一致しないのは両者の算出方法の違いによる。
   ・表中の平均値: 実発電量の期間合計値を理論発電量の期間合計値で除したもの。
   ・図中の平均値: 毎日の実発電量/理論発電量の比を対象期間にわたって平均化したもの。

(注4) 実際/理論比の平均値が 1.0 にならない要因として、次のことが考えられる。
   ・両地点での日射量の差。
   ・理論発電量算出時の各種損失率等が実際と異なる。
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