■ 所得分布(2a): 相対的貧困率を算出するプログラム(JavaScript版)
●相対的貧困率とは
低所得者の占める割合を示す貧困率には絶対的貧困率と相対的貧困率があります。
絶対的貧困率とは1日の所得が1米ドル以下に満たない国民の割合のことです(世界銀行の定義)。
それに対して、相対的貧困率とは所得を世帯人数に振り分けて高さ順に並べたときに真ん中の所得(中央値 = メジアン)を基準に、その半分に満たない人が占める割合を示すものです(OECDの定義)。
●相対的貧困率算出プログラム
色々な所得分布に対して相対的貧困率を算出するプログラム(アプリ)を紹介しましょう。
このプログラムは次のような所得分布に対して、平均値、メジアン、相対的貧困率を算出するものです。
・一様分布
・右上がり直線分布
・右下がり直線分布
・台形分布
・山型分布
・最近の実際の所得分布に近い分布
・その他の任意の分布(ユーザ入力)
貧困層は図中に緑色で色付けされて表示されます。
任意分布入力を選択した時は、画面上でマウスを左クリックして所得分布を入力してください。 分布入力後に「貧困率計算」ボタンを押します。
入力データのクリア(全削除)、点の追加も可能です。 マウス右クリックで最も近い点を削除することもできます。
また、入力点間を直線で結ぶか、曲線で結ぶかを指定できます。
●(参考)計算式
所得を x、確率分布関数を f (x)とするとき、平均値 m、メジアン M、相対的貧困率 pの計算式は次のとおりです。
m = ∫0∞ x・f (x) dx
1/2 = ∫0M f (x) dx
p = ∫0M/2 f (x) dx
[参考文献] Wikipedia: 貧困線
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