■人が聞き取れる周波数(可聴領域)と各種楽器の周波数帯(JavaScript版)

 私たち人間が音として聞き取れる周波数はおおよそ20Hz(ヘルツ)から2万Hz(20kHz)と言われています。
 高い周波数帯域の可聴限界は年齢とともに下がり、高齢になると1万Hz以上の音はだんだん聞こえなくなってきます。
 動物たちの可聴領域は広く、イルカやこうもりなどは20万Hzの音まで聞くことができるそうです。

 ここでは声楽における6種類の声域と色々な楽器の奏でる音の周波数について見てみましょう。
 まず、図のような一般的な88鍵のピアノです。

 keyboard.jpg

 中央のド(図中の赤色の鍵盤)の周波数は261Hz、1オクターブ上がれば周波数は2倍に、1オクターブ下がれば1/2になります。今のピアノは平均律音階ですから、半音上がれば周波数は1.059463倍(2の12乗根)になります。これを基に計算すると、一番左側の鍵盤(ラ)は27.5Hz、一番右側の鍵盤(ド)は4186Hzとなります。ピアノの最低音は可聴領域の下限に近いですが、最高音は可聴限界に対して少し余裕があります。しかし年齢と共に高音部が聞き取りにくくなることから、ピアノの出す音がおおよそ私たちの可聴領域と考えることができます。

 次の図は代表的な楽器などから発生する音の概略周波数範囲を示します。
 画面上をクリックするとその周波数の音が鳴ります。


(注1)平均律音階については ->純正律と平均律
(注2)半音に対する周波数比1.059463倍については ->周波数比(ギターのフレットのヒミツ)
(注3)周波数が2万Hz以上の音は超音波と呼ばれます。
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