■日本人はなぜ英語が苦手か ~言語と周波数帯~(JavaScript版)

 日本人は一般に外国語に弱い。 何故でしょうか。
 それは日本語固有の周波数帯に原因があるというのです。

 世界には数多くの言語がありますが、各民族の話す言語にはそれぞれ固有の周波数帯(音域)が存在し、それは 「パスバンド」(passband、通過帯域)と呼ばれています。

 その中で日本語は世界でも最も低い周波数帯を持つ言語と言われており、それに対して英語は最も高い周波数帯(高音域)の言語とされています。
 代表的な言語の周波数帯(パスバンド)は概略次のとおりです。 画面上をクリックするとその周波数の音が鳴ります。



 英語を初めとする欧米系の言語は、一様に日本語固有のパスバンドをはるかに越える高い周波数帯を使用しているため、日本人にはそれらの言語がうまく聞き取れないというのです。

 大脳言語野の細胞はその固有のパスバンド内の音しか言語として認識しないため、それ以下あるいはそれ以上の周波数の音が聞こえても、それらの音は聴覚野で言語以外の単なる音として仕分けされて、言語野以外の感覚野に送られてしまうのです。

 ロシア語は125~8000ヘルツという広い周波数帯を使っているため、ロシア人は外国語に堪能になる素質があるといえます。 実際、ロシア語を話す人達の中には、数か国語をマスターした人達が多くいることが知られています。
 中国語の周波数帯はアメリカ英語に比較的類似しており、その点では中国人の方が日本人より英語の上達が早いと考えられます。
 韓国語の周波数帯は日本語とよく似ていますが、若干範囲が広いようです。

 人間はどんな周波数の音でも認識するのに必要な種類の細胞をすべて持って生まれてきますが、誕生後2年位までの間に頻繁に耳にする言語の周波数帯に反応する細胞を残して、他はすべて消滅してしまいます。
 幼児期に死滅してしまった細胞が復活することは残念ながらありませんが、その後でも訓練を重ねることにより、別の種類の新たな神経ネットワークが形成され、そのネットワークが死滅した細胞が担うはずであった機能を代替して備えることがあり得ます。

 外国語の聞き取り能力向上のためには、聞き取り訓練を長時間かけて繰り返し行うことによって新たなネットワークを形成することが効果的です。

 また、クラシック音楽には英語の高い周波数の音とよく似た音が沢山含まれていることが分かっており、モーツァルトなどを聞くと英語が上達するかもしれません。

(注)フランス語とスペイン語には上で示した周波数帯のほかに低音域(100~500Hz)にも言語としての音域が存在しますが、ここでは省略しています。

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