太陽光発電: 自動追従システムによる発電量増加の例

太陽光発電パネルを太陽の方向に自動追従(追尾)させることにより、発電量を増加させることができます。

 自動追従には次の2方式が考えられます。

(1)水平面内自動追従方式(水平面内旋回のみ、首振りなし)
    パネルの方位角のみを太陽の方向に追従させる。
(2)完全自動追従方式(水平面内旋回 + 上下首振り)
    パネルの傾斜角、方位角を太陽の方向に追従させる(パネル面 ⊥ 太陽光)。

 これらの追従方式と通常の固定方式の発電量を比較するアプリ(末尾に記載)を以前作成していますが、これによる広島市でのシミュレーション結果について1例を紹介します。

● 計算条件

 ・年 月 日: 2023/06/17(日)
 ・システム容量: 5kW
 ・屋根傾斜角 : 30度
 ・パネル方位角: 25度(真南から西に25度)
 ・日射量データ: 広島地方気象台での全天日射量データを使用

● 1日の発電量(シミュレーション結果)

 下記のように、自動追従方式では固定方式に比べて 28%~32%の発電量アップとなっています。
 両者の差は1日の日射量の変動にも左右されます。

 ・固定方式      : 26.23kWh
 ・水平面内自動追従方式: 33.58kWh
 ・完全自動追従方式  : 34.70kWh

 

アプリの詳細はこちら(自動追従システム再考 ~ グラフィック描画 ~)

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